主な避妊法

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コンドーム 膣外射精 オギノ式 基礎体温法 IUD
ペッサリー スポンジ 殺精子剤 洗浄 ピル

コンドーム


厚さ、0.03ミリ前後のラテックス(ゴムの原液)でつくられた袋状の避妊具。男性の陰茎に被せ、膣内で射精しても、精液が膣内に流れ出さないようにする。日本においてはコンドームを利用した避妊法が70%を越えているそうです。男性側の避妊に対する認識が求められる方法です。
性感に影響があると指摘されてる部分の改良が求められますが、性交為感染症(STD)予防能力は高く評価されています。
人間が生殖と性行為を使い分けられる特別な動物である以上、特別の権利には特別の義務や危険もつきものです。既婚の男女が、安全を保証されている相手と性行為をすることは、一般的にかなり可能です。しかし、恋愛中の男女が相手側の感染症などの有無について確認することは、大切なことですが、実行するのは相当むずかしいものだと思います。
独身の男女がパートナーを見出し、恋愛にもちこむまでのプロセスで、感染に対する安全を確認せよ、と言うのは、酷なことのようにも思えます。
安全期だから大丈夫と言われても感染症には無力。絶対、外に出しますなんて言葉も、ぜんぜん信用できませんよね。でも、愛を壊すわけにもいきません、そんな時、感情をもつれさせずにソフトにランディングさせるには、コンドームは最適な避妊具ということが出来ます。

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膣外射精


コンドームと同様に、男性側が行う避妊法。「外射精法」「抜去法」「性交中絶法」などとも呼ばれています。
読んで字のとおり、膣内に射精せず、膣外に射精する方法ですから、器具も薬品も不要です。費用もかかりませんし何時でも何処でも行えますが、失敗の危険性も高い避妊法です。
膣外射精には二つの方法があります。一つは陰茎を膣内に入れ、オルガスムスで射精する直前に抜き去る方法です。もう一つははじめから陰茎を膣内に入れずに射精する方法です。
前者は男性のコントロール能力に大きく左右されるばかりでなく、射精前に分泌される粘液(カウパー腺液)にも少量の精子が含まれるため、まさに危険と隣り合わせの方法です。想像以上にこの避妊法で失敗する人が多いようですので、充分に注意してください。またタイミングが避妊上問題がなくても、女性側にフラストレーションが残るといわれています。後者はおもに男性の射精の快感を追求する目的で、外陰唇などを利用して行われますが、妊娠中や生理期間に選択する特別な方法と云うことができます。
近年、アダルトビデオなどで行われている、顔面や腹部への射精シーンは避妊とは直接の関係はありません。
また、膣外射精の長期にわたる継続は、特に女性にとって精神的問題を引き起こすこともこともありますので、ご注意ください。



オギノ式


新潟の臨床医、荻野博士の学説で、本来は受胎可能日を知ることが目的でしたが、逆の理論で避妊の目的に利用されることになりました。予定月経日から逆算して、12〜16日の予想排卵日5日間に、精子が生きているであろう3日間と卵子が生きている1日をプラス、合計9日間は受胎しやすい期間という理論です。
つまり、予定月経日前の11日〜19日の間(9日間)が妊娠しやすいわけですから、この間だけ禁欲すれば避妊が出来るという避妊法です。
この方法は、薬も器具も必要ありませんし、性感をそこなうこともありません。当然費用もかかりません。
しかし、月経予定日を正確に知ることと精子の生存期間を3日間くらいのものとしている点、不確定と仮説が含まれた理論です。理論上の確率は正しいのですが、現実には狂いが生じる避妊法と云うことです。



基礎体温法


オギノ式同様、女性の生理周期をベースにした避妊法です。
女性の体温は低温期と高温期が周期的に繰り返されています。低温期の最終日から排卵が始まりますから、そこから高温期に入る約8日間禁欲することで、避妊する避妊法です。
この方法は理論的には、オギノ式よりも確実なのですが、現代の生活環境の中で、女性が毎日7〜8時間の睡眠をとり、ほぼ一定の時間にめざめ、体温を計る行動を繰り返すことが可能なのか、正しいデータ収集がネックのようです。



I U D


IUDは避妊リングとも呼ばれています。最初の形がリング状だったからだと思います。
子宮の中に金属製のリングを挿入して避妊する方法が1920年代からヨーロッパで始まりました。1930年代日本でも「大田リング」が開発され利用されるようになりました。しかし、材質が金属製のために子宮や膣内に傷がつくなど、問題が生じました。
現在はナイロンやポリエチレン製にかわり、形状も様々になり、リング状とはかぎりません。材質の改良により多くの問題も解決し、IUD(リング)の価値も見直されることになりました。現在ではピルに次ぐ世界の避妊方法と言うことができます。
装着は産婦人科医に挿入してもらう必要がありますが、一旦挿入すると、2〜3年は交換の必要もなく、利便性は大です。ただし、子宮内に器具を挿入することから、出産の経験のある女性に適した避妊法といわれています。
日本でIUDが欧米同様に普及しなかった原因ですが、厚生省の認可が1974年と遅れたのが主因と思われます。また、日本人が、自分の身体の中に異物を挿入することへ抵抗感をもったかもしれません。産婦人科医院の門を潜るのを出産の時だけにしたい、感覚的問題も関係していたと思います。



ペッサリー


弾力性のある鋼鉄線の輪に、薄いゴムをおわんのようにかぶせた袋状の避妊具で、子宮の入口をふさいでしまいます。
性行為の前に、膣の中に入れ、子宮口をすっぽりとおおってしまいます。そのため、射精された精子は、子宮内に侵入できず、死ぬことで避妊する方法です。
ペッサリーは意外と大きく、6センチから8.5センチくらいありますが、挿入時には指で押しつぶして入れますので、細長い輪になりますので、それほど挿入の困難さはありません。
サイズは膣の長さで決めますが、産婦人科医の診察で決定します。
女性も男性も使用上の違和感はほとんどありません。2〜3年繰り返し洗って使用できますので、費用負担も少なくて済みます。
問題は性行為の前に、女性がわざわざ挿入することと、使用後8時間くらいで取外すのは、かなり面倒かもしれません。また、出産経験者向きである点も普及しにくい原因になっています。



スポンジ


材質はラテックスやビニールや海綿などでつくられ、いわゆるスポンジ状態のものにタンポンのようにヒモがついています。
このスポンジにゼリーなどの殺精子剤を塗布、膣の中に子宮口をふさぐように挿入します。
スポンジの液体を吸取る性質を利用して精液を吸取り、別途、殺精子剤が精子を殺す役目をします。
ただし、入れ方が簡単なようでむずかしく、正しく子宮口周辺に装着されたかどうか確認がむずかしく、現在はあまり利用されていません。



殺精子剤


一般にはゼリー、フィルム、錠剤として、市販されています。それぞれ形状や名称は違いますが、メンフェゴールやノノキシノールなど精子を殺す薬、殺精子剤を利用して避妊する方法です。
使用方法は意外と簡単ですが、薬の効果持続時間や体位などによって、薬の効き目にブレが出てしまいます。
避妊方法の位置づけとしては、他の避妊法の補助薬として、利用するのが適当かと思われます。



洗 浄


昔は外国のホテルや裕福な家庭にしかありませんでしたが、近年は日本の家庭でもウォシュレットなどにビデまたはチャームなどの機能として、お目にかかるようになりました。
元来、スポイト式や金属製イルリガートルが使用されていましたが、近頃見かけることはほとんどありません。
使用方法は原則、性交後2〜3分以内に薬剤を薄めた温水を利用して、膣内の精子を洗い流したり、吸取るのですが、精子が本当に洗い流されたり吸取られるか、たしかではありません。2〜3分以内に洗う行為も現実的ではないようです。
現在はビデ式のみが利用されていますが、避妊のためよりも清潔を保つ目的に利用されています。



ピ ル


経口避妊薬とも呼ばれている。1954年米国のDr.ピンカスらによって避妊に有効な「ホルモン合成剤」がつくられ、その後マーガレット・サンガーらによって商品化に成功、1960年米国食品医薬局(FDA)が認可しました。
1969年それまで月経不順などの治療薬と避妊薬の区別がなかった中・高用量ピルにかわって、エストロゲン0.05mg以下の低用量ピルを避妊用として使用する勧告がなされ、現在に至っています。
ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンが合成された「女性ホルモン合成剤」。形状は一般的に小さな丸い錠剤で、1日一回一粒、定時に正しく服用することで97%以上避妊できる優れた避妊薬です。
この避妊薬の原理は女性の妊娠メカニズムを巧みに利用しています。女性が妊娠すると、その時点から排卵しなくなることに着眼、その排卵停止命令を出している女性ホルモンの分泌量の増減を合成ホルモン「ピル」でコントロールし、女性の身体に疑似妊娠状態をつくりあげます。
女性の身体は妊娠すると排卵を調整している卵胞ホルモンと黄体ホルモンが増えたままの状態が続きますので、その二つのホルモン(卵胞・黄体ホルモン)だけを常に供給してやることで、女性の身体に妊娠中同様のホルモンバランスをつくりあげます。
また、子宮内膜や子宮口の粘液の性質も変化させますので、その点でも妊娠を抑える働きが認められています。
短期的副作用としては、吐き気・頭痛・体重増などの症状が見られますが、ほとんどの場合、2・3ヶ月服用を継続する内に症状はなくなります。
長期使用の副作用は、現在乳がんの発生や血栓症と喫煙などの関係に影響があるようですが、医師からの処方が正しく提供される限り、そのようなリスクのある女性はピルが購入出来ない仕組ですので、純然たる副作用ともいえません。
環境ホルモンとの関係は継続調査・審査段階ですが、結論が出るとしても相当の時間が必要になりそうです。
メリットは、女性が自分の意志だけで避妊を選択できることです。また、副産物のようなメリットですが、子宮内膜癌や卵巣癌の発生率を低下させる効果や月経不順・月経困難症、ニキビの改善などが報告されています。
「避妊はピル、感染にはコンドーム」
こんなキャッチフレーズが行政機関から出される日も近そうです

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